ペットボトルキャップ
分別プロジェクトとは?
What is the PET Bottle Sorting Project ?

ペットボトルはリサイクルの優等生

リサイクルは、今では多くの人になじみ深いものとなっています。そしてすでに多くの人がリサイクルに関する何らかの取り組みに(積極的に、あるいは強制的に)参加しています。実際、現在わが国では、ごみ(一般廃棄物)の20%がリサイクルされている状況です。
中でも、ペットボトルのリサイクル率は80%を超えており、大変高いものとなっています。これは、ペットボトルを構成する素材であるPET(ポリエチレンテレフタレート)の価値が高く、リサイクルに適しているからです。そのため全国の各自治体でペットボトルのリサイクルには力を入れており、また住民の皆さんの協力もあり、かなりの分別回収が進んでいる状況となっています。

一方で、ペットボトルキャップはいかがでしょうか?

ペットボトルキャップはポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)というプラスチックの素材でできています。またわが国では、ペットボトルキャップは容器包装リサイクル法におけるプラスチック製容器包装類に分類されており、お住まいの自治体のルールに従って分別回収がなされています。南足柄市では、家庭ごみとしてペットボトルキャップを排出する場合は、「プラごみ」として分別回収されています。
南足柄市のこのルールに従ってキャップをゴミ出ししていただければ、何も問題ありません。キャップはほかの容器包装プラと一緒にまとめてリサイクルされ、リサイクルプラスチックとして生まれかわります。

ペットボトルキャップはお宝だ!

ただ、ペットボトルキャップには他のプラスチック製容器包装と異なるすぐれた特徴があります。それは、ごみの状態でもキャップきれいなものが多いということです。例えば、お菓子のふくろやお惣菜のいれものなどは、ごみとして出すときには食べかすや、油・ソースなどが(洗ったとしても)ついていることが多いです。一方で、キャップはプラごみとして捨てる時でも、汚れやべたつきは比較的少ないですよね。

つまり言い換えれば、キャップだけを集めることができるならば、それは「きれいなPPもしくはPEの集まり」となります。
リサイクルにはたくさんの方法がありますが、いずれの方法でも、その工程では不純物を取り除いたり、洗浄するといった工程があり、この工程が大きなコスト(お金や時間がかかる)になっています。色々な素材が混ざっていて、不純物のあるプラごみをリサイクルするのは実は大変なことのです。
ここまで言えばカンの鋭い方はもうおわかりでしょう。不純物の少ない、比較的きれいな素材(PP,PE)であるペットボトルキャップには大きな価値があるのです。「有価物」として買い取ってもらえるほどです。

ペットボトルキャップ分別プロジェクトの活動

ペットボトルキャップ分別プロジェクトでは、学校に分別BOXを置きます。児童・先生のみなさんに協力をお願いし、お家から不要なペットボトルキャップを持ってきてもらいます。そうして集まったキャップをまとめてリサイクル会社さんに買い取ってもらい、そのお金を活用してリサイクル文房具(キャップを原料の一部に使用しています)を買い、皆さんにお渡ししています。

ペットボトルキャップの分別をがんばった結果、リサイクル品がもらえる。
本プロジェクトは分別・リサイクルについて楽しく学ぶことができる、そんなプロジェクトです。

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